矯正歯科

見た目の変化以上の価値がある矯正治療

歯列矯正の目的は、歯並びを綺麗にすることだけでしょうか?いいえ、実際には様々な面において 口腔内環境の改善につながっています。適切な噛み合わせ、歯と歯肉の健康的な状態の獲得、舌が留まる場所の確保、唾液が出やすい口腔環境への改善などが挙げられます。

口腔内の構造が適正な状態になると、次のようなことも期待できます。まず、食べ物がよく噛めるため、消化の際に胃腸の負担が軽減します。また、 舌の場所が確保され、異常嚥下などの改善も期待できます。たかが歯並びと思われるかも知れませんが、その裏には様々な異常や阻害が隠れているかも知れないのです。口腔内の状態が気になるという方は、当院へご相談ください。

なぜ噛み合わせは悪くなるの?

噛み合わせが悪いことを不正咬合といいます。不正咬合は 遺伝や癖など、様々な要因が影響し合った結果、起こります。

例えば、出っ歯(上顎前突)は、 指しゃぶりなどの癖や上下の顎の骨の大きさのアンバランスが原因です。歯が前後にガタガタに生えている状態(乱ぐい)は、主に歯の大きさと顎骨の幅のアンバランスによって発生します。

不正咬合治療のゴールは、以下のような状態を実現することです。これは通常の歯列矯正の最終目標と同じです。

  • 上下の前歯の中心が合致している
  • 奥歯が噛み合わさっている
  • 上の前歯が下の前歯より2~3mm外側に出ている。
  • 上の歯が下の歯に2~3mm重なっている。

プレオルソで小児矯正

小児矯正は2期に分けて行います。乳歯列期と混合列期を合わせて第1期とし、第2期は永久歯が生えそろってから始めます。 永久歯になりますので、成人の矯正と同じで矯正装置を付けて歯を動かしていきます。

小児矯正は装置の形状によってお子様のモチべ―ションを左右することがあります。始めは口の中に歯ブラシが入ることすら嫌がるものですので、当然です。そこで、柔らかい マウスピース矯正、プレオルソがお勧めです。4歳から適応可能で、9歳まで装着することが出来ます。>顎の幅のみを広げる床矯正とは違い、口の周りの筋肉を正しく誘導することで、適切な顎に導きます。各種の不正咬合に対応しています。お湯を使うだけで簡単に調整ができ、歯型を採る必要もありません。

大人の矯正治療の流れ

検査・カウンセリング

実際に口の中を観察し、歯並びや噛み合わせ、顎の関節の状態、むし歯や歯周病の検査などをチェックします。その後、治療方法や期間、料金の説明を行い、同意があれば治療を開始します。

事前治療

むし歯や歯周病がある方は事前に治療が必要です。特に矯正治療中はブラケットがあることで歯垢が溜まりやすくなるため、むし歯には注意が必要です。また、必要な場合は抜歯も行います。

装置装着

装置を装着します。装着には通常30分から約1時間かかります。また装着中は歯垢を取り除く必要があるため、正しいブラッシング法等の指導も行います。

装置の調整

矯正装置の装着期間は一般的に1年から3年にわたります。その間、歯を動かすためにワイヤーの調整等を行うため、月に一回程度の頻度で通院していただきます。

保定装置装着

最後に固定の装置を外し、安定するまで取り外し式のリテーナーという装置を使用していただき、経過を観察します。この保定期間が終われば矯正治療は終了です。